混声若草

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県合唱祭終わりました

今年は多賀城文化センターで行われた合唱祭。若草はAブロック5番目。今回のレパートリーは・幻のまつり・舟唄そもそも夜活動している若草としては、朝の本番はなかなか調子がイマイチではありますが、さほどの緊張感もなく気負いもなく、いい演奏じゃなかったかと自画自賛。幻のまつりは打楽器が2種類入り、東北のお田植踊りを歌った幻想的な世界観を表現したもの。賑やかでもあり、祭りのあとのもの悲しさもあり、夢のまた夢だったか・・・といつも私としては幽玄の世界を垣間見る思いがしています。舟唄はあの八代亜紀さんの名曲。若草らしい三の線(!)を狙って、おおいに会場を沸かせました。残念ながら3年連続のフェステイバル賞は逃しましたけれども、みんなの気持ちも一つになった良い演奏ができたと思っています。合唱祭は、要は合唱団のカタログのようなもの。県内の様々なスタイルの合唱団が一堂に会し、老若男女合唱好きが集まって、互いに演奏を披露し合うわけで。中高生の透明な声に感銘を受け、(うらやましいけれど、もう真似はできない)あるいはご高齢な皆さんの人生の味わいに聞きほれ、あのお年まで自分は歌い続けられるかと思いをはせ・・・若草の演奏スタイルが、いつか年を取ってもあんな風に楽しく歌っていたいと、若い子たちの目標になって貰えたら、とおこがましいけれども思います。

もうすぐ・・・

まだまだ先だと思ってましたが、早いもので今日から4月。14日は、みなとみらいゴールデンウエーブ国際シニア合唱祭に出演します。若草の20周年記念事業の一環として、初の遠出です。新幹線の手配やらホテルの手配などの話しをしている団員も多く、期待とドキドキの入り混じった雰囲気が練習中にも醸し出されています。「集合時間に遅れて絶対ダメだよ!」「入館証は心配だから、当日渡すよ!」「衣装、小物類も忘れ物ないようによ!」等々団長の厳しい諸注意が次々と飛び交い、いやが上でも緊張感が増します。(多分)先週は山台に見立てたロープを張って、立ち位置を確認しました。おまけに女声陣は新しい衣装も着けてみたので、気も上がってしまい、つい熱が入って、「ほら!山台から落っこちてるよ!」( ゚Д゚)コロナの頃、こんな日が来るなんて思ってもみなかった・・・納豆やさんの小さなカフェで、ろっこ先生と公美先生と3人、一生懸命ライブ配信をしていた頃。団員がなかなか戻って来ず、やきもきしていたあの頃。今回30名でみなとみらいのステージに立ちます。良かったなあ・・・みんなの真剣な眼差しを見ていると、色んな事が思い出され、ついしみじみしてしまいます( ;∀;)思いに耽る間もなく「ゆみこさん!ちゃんとステップ踏んで!」ろっこ先生のゲキが・・・💦いいじゃないの。今この瞬間の(ステップより大事な)思いも楽しみたいんだから。

ゴスペルチャーチに思う

最近ゴスペルや黒人霊歌を歌う合唱を聞く機会があって、ずっと以前、友人に誘われて行ったニューヨークはハーレムのゴスペルチャーチを思い出しました。ハーレムと言えば、昔は治安が悪くて汚くて、観光客が行くような場所では無かったのですが、当時のニューヨーク市長の大変な努力で、雰囲気は一変!とても綺麗でこざっぱりとした街でした。至る所に落書きの代わりに、芸術的な壁画が描いてあって、独特の雰囲気を醸し出しています。ゴスペルチャーチも、この街の一角にあります。有名らしく、観光客も結構来ていました。まずは地元の子供たちからシニアまで、いくつかの合唱団が演奏を披露し、最後のトリがプロなのか、とても上手な合唱団の登場です。映画の「天使にラブソング」のような雰囲気で何曲かを歌い、所々で観客(信者というべきか)と共に歌います。歌っているうちに、熱心な信者さんの中には感極まって失神する人も・・・( ゚Д゚)最後は居合わせた人たち誰彼構わずハグし、Thank you!Thank you !を繰り返して、お開きとなりました。初めての雰囲気に、びっくりするやら圧倒されるやら・・・。これが「本物の」ゴスペルなのか、と思った次第。黒人の人たちは今なお厳しい差別に苦しんでいます。知り合いに聞いた所、親が子供にまず教えるのは、通りを歩くときポケットに手を入れてはいけない、ということなんだとか。いわれのない疑いをかけられ、どんな目に遭うかわからないから、だそうです。警察でさえ、安心して頼ることができない、と言います。神に救いを求めることでしか、生きていけなかった人々の魂の叫び。それがゴスペルであり、黒人霊歌だと思うのです。音楽のジャンルの一つだから気楽に歌えばよいのでは?というご意見もあるでしょうが、その魂を知らずに、または知ろうともせずに、形だけ真似して歌っているのを見ると、表現は悪いですが「日光猿軍団」を連想してしまいます💦せっかくゴスペルや黒人霊歌を歌うなら、ぜひこういった人々の歴史や心情にも心を寄せて欲しいと願います。

名前を呼んでみた

来年は激動の年となりそう・・・1月の大河原パリンカさんのコンサートに、他の団の皆さんと共に賛助出演。4月は横浜みなとみらいでの、国際シニア合唱祭参加。5月宮城県合唱祭、7月太白区民合唱祭。10月20周年記念コンサート、おまけに11月には、台湾での公演の話も舞い込み・・・家事もそっちのけで(いつものことですが)歌ってばかりの1年となりそうです。さしあたって、期日の迫っている4月の国際シニア合唱祭の申し込みにあたり、参加者全員の名簿を送ることになっています。やむを得ず出られない団員もおり、参加は28名。参加名簿に書かれた名前を、読み上げてみました。ずっとほぼ毎回欠かさず練習に参加してきた人もいれば、コロナを過ぎて、やっと復帰できた人たちも。。病気を乗り越えて参加する人もいれば、家族の介護を抱えて何とか参加する人もいて。一人ひとりの名前の向こう側に、それぞれの人生が透けて見えて、思わず胸が熱くなりました。シニアの合唱・・・確かに声もよく出ないし、ぎこちない動きも愛嬌ってとこだけれど、それぞれが懸命に生きてきた歴史が、歌に深みや厚みを与えてくれるんだろうか。そんな風に思います。来年は若草の歴史に、また新しいページがいっぱい加わります。♪わかくさ、な~かまは~、ラララいくよ~