プログラムのあいさつ文原稿に「唄う」と書きましたところ、
「歌う」に直して!とダメだしが入りました。
「唄う」を使ったのは、別に適当に書いたからでもなく、
間違ったからでもありません。
「唄」は、仏教の伝来と共に入ってきた、サンスクリットからできた文字。
それだけに、「唄」には、祈りや精神性や情緒が含まれていると思うんです。
民謡の多くに「・・・唄」っていうタイトルが付いていますよね。
その土地土地に暮らす人々の、願いや祈りが民謡という形になったからでしょうか。
若草の演奏は、単に、詞にメロデイを付けたものを披露するわけではありません。
演奏をするからには、曲や詞に込められた思いだったり、団員たちの生きてきた背景だったり、
笑いや涙を込めて、伝えたいと思っているんです。
それをひと言で「歌う」と書きたくないなあ、と悩んだ末の選択。
言葉には「言霊(ことだま)」という表現があるように、文字にも、古から脈々と伝わる
魂が込められている筈。
欧米の言葉には無い漢字。ひと文字だけでも意味を持っている漢字を、表現者の一人として、
大切に使いたい・・・
とは言っても、あえなく却下されたんだから、仕方ないなあ。。
諦めるとするか(-"-)
って、諦めきれないので、ここで反撃に出ているワケで(性格ワルっ!)
コンサートの際、プログラムを開きましたら、
本当は「唄」の気持ちよ!っていうところも読み取って頂ければありがたいです。。(-.-)
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