毎年毎年、若草では夥しい曲を歌っていますが、
ゴスペルもその一つ。
この春のスプリングコンサートでも
HOW EXCELLENT IS THY NAME
にチャレンジ。
大体リズミカルな曲が多いし、古い英語だったり独特の言葉を
使っていることも多く、
ノリが悪くておまけにリズム感が乏しく、いつもワンテンポ遅れてしまう私には
苦手分野の一つ(;゚Д゚)
でもメンバーの中には、アップテンポが得意なメンバーもいるんですよねー。。
(しかも、さほど若くないのに!)
以前ニューヨークのハーレムにあるゴスペル教会の
礼拝を見に行ったことがあります。
ゴスペルを唄いながら、涙を流していたり、
中には失神する人もいて、びっくりしたものです。
さらに
最後には、恍惚とした表情で、近くにいる人と
お互いハグし合って(もちろん我々観光客にも)
thank you, thank you
と言い合う光景に目がテン!
でもこれがゴスペルっていうもんなんだ、と実感したものです。
元々が、アメリカに無理やり連行されたアフリカ人たちの歌。
自分の言語も宗教もはく奪された末に、救いを与えてくれるゴスペル(福音)と出会い、
自分の賛美を捧げるようになったと言います。
それがヨーロッパからの讃美歌と融合して、今の形になったとか。
根底にあるものは、
アメリカにいるアフリカ人たちの苦悩であったり、
神に救いを求めることでしか、幸せの術がなかった人たちの
魂の叫びなんですからね。
そういったベースの何も持たない我々が、
ゴスペルを唄うってどーよ、って思うこともあるけれども。
しかもその上、
ノーアイデアのまま、リズムに合わせて、身体を揺らしたり、
手を叩いたり、ポーズだけ真似たりするのは
まさに曲芸のサル並みじゃないの(←あ、辛辣な意見ですねー。
ろっこ先生より辛辣だった、我ながら)
って思うんですけど。
でも我々がゴスペルを唄うことで、またそれを聞くことで、
誰か一人でも、遠い国の人々のことに興味を持ち、
思いを馳せることができるんなら、それも意義があることなのかな、
とも思います。
もちろん我々が、それだけの演奏ができるかってことにかかってますけど。
いずれにしても、
合唱として唄うんですから、ハーモニーを正確に、
言葉も(ちゃんと英語を理解してね)はっきり歌う必要が
あるけどね。
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