開口発声をするたびに

よその合唱団はわかりませんが、ろっこ組合唱団では、

練習の始めに必ず開口発声っていうのをやります。

あいうえお いうえおあ うえおあい・・・

を順番に最後のぱぴぷぺぽまで、各々2回ずつ言うわけです。


まったく知らない人が聞くと、大抵「おー!!すごい!!」

と大うけするので、ときたま宴会芸に利用させて貰っていますけれども(*´Д`)


50の音にはそれぞれに思念が宿っていると言われます。

まさに言霊です。


開口発声の中に、今は使われていない文字 ヰ と ヱ も含まれています。

つまり「や ヰ ゆ ヱ よ」もきっちり言うわけで。

ヰとヱの音の意味を意識して言っている団員は、おそらく誰一人としていないでしょう。

ヰの音には「存在」の意味があり、ヱの音には「届く」という意味があります。

ものの本によると、ヰとヱで「生命の核に自分がいて、本当の自分に届く」

ということになるのだとか。


ヰもヱも使われなくなった現代は、もしかしたら自分の核を無くし、本当の自分を見失った時代ということなのかしら。

毎週開口発声をし、律儀に「やヰゆヱよ」と唱えているわけですから、せめて我々だけでも

しっかりと揺るぎない自分の核を持ち、内なる自分に届けと歌をうたいたい・・・


この頃、そんな風に感じています。

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