今若草で取り組んでいる曲の一つに、組曲「蔵王」より『吹雪』があります。
風すさび、雪は狂う~
と、テンポも速く激しい歌詞が続く曲。
比較的ゆったりした雄大なイメージの曲が並ぶ「蔵王」の中で、
ちょっと別物!の印象があります。
私的には、この激しく狂おしい曲が好きですねえ。
性格に合ってる感じで・・・(はい。反論する人はいないでしょう)
この激しく狂おしく降る吹雪・・・
おそらく東北でも仙台より南暮らしの人には、心からの理解は難しいだろうな、
と思いつつ歌っています。
何せ私は山形生まれの秋田育ち、青森にも住んでいたことがある、根っからの雪国産。
雪の壁に囲まれた小道をやっと歩いて、時にはスキーで学校に通った思い出も。
今でいう「ホワイトアウト」の中を、必死でたどり着いた家路・・・
雪が覆って見えずに、思わず小川に落ちてずぶぬれになった事・・・
それだけに春を恋願う気持ち・・・
短い夏を謳歌する思い・・・
今は雪国といっても、さほど降ることはなくなって、人々の暮らしも様変わりしていることでしょうけれども。
『吹雪』を歌うたび、
思い出とともに、心の中を雪が吹きすさびます。
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