ムーンリバーに思う

毎回、ろっこ先生は前もって練習メニューを出してくださいます。

それによると、どうやら今週は、新曲のムーンリバーの練習に入るようです。

ムーンリバーって言えば、映画「ティファニーで朝食を」の挿入歌として、

あまりにも有名です。

オードリーヘップバーン扮する主人公が、窓辺でギターをつま弾きながら歌うシーンは、

我々若草年代なら、1度や2度は見たことがあるはず。

私的には、アンディウイリアムスが歌う方が好きだったのですけどね。。


とは言え、あまりにも映画のインパクトが強いので、多分多くの人は気にも留めていないだろうな、

って思うんですけど、

「ティファニーで朝食を」は、元々アメリカの作家トルーマン カポーテイの小説が原作。

私の好きな作家の一人です。

「遠い声遠い部屋」とか「草の竪琴」とか、独特のカポーテイの世界が魅力で、夢中で読み漁ったものでした。


「ティファニーで朝食を」の原作の中で主人公が歌う詞も、どこやら退廃的な匂いがするカポーテイの人生観や世界観が垣間見えて、

映画の中ではどんな曲が付いているのかと大いに期待したものでした。


で、ムーンリバー・・・

これはこれで美しい曲ではありましたが、カポーテイの世界観が微塵も感じられず、いささかがっかりしたのは否めません。


挿入歌は、全体の一部分にすぎません。全体が見えないで一部分を撫でて、理解したつもりになるのは、片手落ちっていうもの。

ゾウの鼻だけ触って、「ゾウって長いものだ」という逸話と変わりない気がします。


多分、歌を純粋に楽しめばいいのよ、とろっこ先生は言うだろうな。。


いやいや、こだわりの強い私としてはそうはいきません。

そもそも、カポーテイの伝えたかった思いはどこへ行っちゃったんだろう・・・


あれこれ考えると、ムーンリバー歌うのは気が重くなる。。。。

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