新しく入団する際、
「経験がないんですけど」とか「楽譜が読めなくて」
と、よく不安を口にする方がいます。
でも、こんな方々も1、2年もするとすっかり合唱の魅力にハマり
いくつかの合唱団を掛け持ちっていうのも珍しくありません。
合唱の魅力って、色々ありますけど(独断ではありますが)
第一に(当たり前だけど)一人ではできないってこと。
仲間と共に作り上げる音楽だってことじゃないでしょうか。
先生はよく「合唱は互助会よ」と言いますが、
まさにそうなんです。
全部を自分で完璧にこなす必要がないのが合唱。
高い音が出せない時は、出せる人にお任せ!
息が続かない時は、パートの誰かの息を借りて、自分はそっと抜けて
息継ぎをする・・・
などなど一人ではできない裏技があるんです。
そうやって、ある時(珍しく)ぴったりと4つのパートの音が揃って、
見事にハーモニーを奏でた時は感動もんです。
我々中高年合唱団は、もちろん若い方と違って、張りの有る澄んだ声は
出せません。
そのかわり、それぞれが持っている歴史とか背負った人生という財産が
あります。それが歌詞に力を与え、声に重みを加えるんでしょうか。
それぞれの人生を縦の糸や横の糸にし、心を合わせて一つの曲を仕上げる、
それが合唱の醍醐味でもあり、魅力だと思うんです。
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