「歌の力」って言葉、最近よく耳にします。
「歌を聞いて癒されました~」とか「歌で背中を押された気がします」などなど。
とりわけ東日本大震災の時や、また今回のこのコロナなど、人々が苦難に陥っている時期に
口にする人が多いように思います。
私自身は、正直言って、あまりこの言葉が好きではありません。
余りに漠然としているし、災害時にことさらのように取り上げられるのも、なんだかなーって気がして。
多分いつも歌と一緒にいて、いつも歌のパワーを一身に浴びているせいもあるんでしょう。
新曲に初めて向かう時は、必死に音符を睨んで追いかけ、
フォルテがいくつも並んでいるような曲は、身体の空気を一滴残らず吐きだし・・・
(ろっこ先生には『もう少し冷静さが必要!』って言われますけどね)
そんな時は、頭の中には雑念が一つも無く、無我の境地です。
(「無我夢中」とはよく言ったものです。)
歌っている限り、この世の憂いは何もありません。
まさにこれこそが「歌の力」ってもんでしょう。
単に聞くのもいいけど、歌は、歌ってこそ、その力を発揮するんだろうな、
と思うこの頃です。
「この世の憂い」をお持ちの方、ぜひ若草へ!
(と、ちゃっかり(-_-;))
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